心療内科勤務の看護師はどんな悩み? 精神科との違いやワークライフバランスについて

心療内科で働く看護師の悩み
心療内科を受診する患者は通常、複雑なメンタルヘルスの問題を抱えています。心身症など身体の不調の治療を希望して来院しますが、ケガや内臓疾患など物理的な原因だけではありません。目には見えない心のケアをするためには高度な看護スキルが必要です。患者との対話や観察が重要な業務となるため、身体の診断や物質的な処置で解決することに慣れている看護師にとってはストレスを感じることになるでしょう。

精神科とは異なる心療内科の特徴
病院は科目で程度の差はありますが命がけの修羅場であり、それは心療内科に通院する患者も同じです。精神疾患の治療過程では突発的なエモーショナルな声や動きが伴い、そばにいる看護師の負担も強いものとなることがあります。精神科では主にうつ病や統合失調症など精神症状の治療が目的なのに対し、心療内科では心に起因して現れる身体面の不調を診断する特徴があります。似ているようで異なる両者であり、心療内科に勤務する看護師もこの違いを意識する必要があります。ただし、クリニックの方針によって現場判断はケースバイケースとなるため、柔軟な考え方が求められます。

勤務時間やワークライフバランス
医療従事者は通常、長時間の勤務時間が要求されますが、心療内科では夜勤もほぼなく、生活リズムが比較的整っています。自傷や他害の可能性がある患者のための入院設備があるメンタルクリニックでは夜間勤務が発生しますが、病院によって心療内科ではなく精神科の管轄になるかもしれません。命の危機に直結するような急変は多くないため、その意味では働きやすいとも言えますが、個人のライフスタイルや家族との時間を割くことに影響を与える場合があります。