病院勤務の看護師はクロックス禁止? 昔と今のクロックスの違い、安全性や機能性が向上

病院を舞台にした医療系のテレビドラマで、看護師が白いクロックスを履いて仕事しているシーンがあります。しかし実際の病院で勤務する看護師は、クロックスの着用を禁止されている場合があります。昔ながらのナースシューズのみ許可して、それ以外の現代的なクロックスを装着不可にするのは、どんな理由があるのでしょうか。
目次
クロックス着用禁止の病院がある?
樹脂製サンダルであるクロックスを禁止する方針を掲げている病院は、思った以上に多いかもしれません。おそらくは安全性の問題、または衛生上の懸念点があるのでしょう。しかし明確な理由もなく、昔からそうだったからというだけでナースシューズ以外を禁止している現場もあります。

靴底が滑りやすい
クロックスの靴底は素材が合成樹脂系のもので、滑りやすい印象があります。実際には滑り止めとして深い溝が刻まれていたり、底部だけラバーソールを採用して安全性を高めています。
かかと付き以外禁止
伝統的なナースシューズのように、一定の高さが確保されたかかとが存在する靴でなければ許可されない病院があります。クロックスには明確な踵部があるわけではなく全体的に扁平なので、勤務する病院によっては着用を禁止されるでしょう。
帯電性があり危険?
オーストリアのウィーン市内では過去、クロックスに帯電の防止性がなく、病院内で精密機器の誤動作を引き起こす可能性があるとして禁止の方針が発表されたことがあります。クロックスの質感がプラスチック的なため、静電気が帯電しやすいイメージがあるかもしれません。現在はむしろ制電性を高めた安全な商品が主流になっています。
クロックスのメリット

禁止されがちなクロックスですが、履く人が多いのはそこに多くのメリットがあるからです。古い慣習を見直して、合理的に考えるとクロックスの機能性がいかに優れているか理解できます。
洗いやすく清潔
通常の布製サンダルと違い、すべて撥水性の樹脂でできているクロックスは水に濡れても染み込むことがありません。危険な薬品で汚れてもすぐに丸洗いしやすく短時間で乾き、病院で必要とされている常に清潔な状態を維持できます。
疲れにくく快適
様々なメーカーから販売されているクロックスには、疲れにくさを追求した低反発または高反発なクッション機能があります。看護師特有の立ちっぱなし業務の頻度など、自分の職場環境によって疲れにくい履きやすさを備えたクロックスを選択できるメリットがあります。
クロックスを履ける病院で働きたい

絶対クロックスを履ける病院でないと働きたくない、という看護師さんは極めて稀かと思いますが、履き慣れた靴が許可されているにこしたことはありません。勤務先として複数の病院を検討する際、事前にクロックスの可否が分かれば効率よく就活することができます。
紹介会社に探してもらうのが効率的
医療機関と取引のある人材紹介会社は、事細かに就業条件や勤務環境を把握しています。具体的な病院名は無料登録後の公開とはなりますが、今後の就職活動についてメディカル専門のエージェントからサポートが得られます。
まとめ
色が白ならOK、穴が空いてなければOK、など一定の基準を満たせばクロックスを履いても良い病院が増えてきました。旧態然とした医療機関ほど慣例に従って一律でクロックスを禁止にしがちです。安全性や衛生面など合理的に考えれば、医療の現場でドクターやナースに多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。